((ヨッシーへの手紙
))
あなたは私があなたについての本を長い時間かけて書いていたことを知っているでしょうか。“東洋の心”というのは、いつも神秘的で繊細で、一度あなたは私に言ったことがありました。
「お母さん、ルース・ベネディクトの“菊と刀”を読めば、きっと僕の事も、日本のこともよく分かるようになるよ。」 私はいわれた通りその本を何度も読みましたが、結局あなたが言うようには日本のことは分からなかったのです。
日本のことを知ろうとすると、いつも訳が分からなくなって霧の中にとり残される気持ちがする時があります。でも、そのことは別にして、私達はあなたのことを少しずつわかり、愛情だけはこんなに大きく持っているのです。あなたとカーチスは、とうとうキプリング博士の説が間違いだということを証明したのです。東と西の人間が見事に理解しうるということが分かったのです。“ヨッシー野郎(ドウル)”というニックネーム、あなたがこれ程気に入ってくれるとは思ってもいませんでした。
そのあなたは、私達の町にやって来たのです。元気いっぱい、そして、いろんな思いを持って。ある時は心を傷つけ、ある時は難問を片付け、そしてある時は、多くの記録を作りました。日本の政府があなたをどこに連れていこうとも、あなたは私達にとって、抱きしめたいような子供だということ、このことだけはよく覚えていてください。
1982年5月 愛情をこめて あなたのアメリカの母より |
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