嗚呼、遥けくも「お姉さん」と

  「清水 周(しゅう)」君は私と同級生で、東大時代一緒に柔道を取っていました。今も親しく行き来しています。
柔道の稽古が激しく続くと、柔道着のぶつかりなどで耳を痛めます。耳(たぶ)が内出血し酷く腫れます。その都度病院に行き、注射器で血を抜いてもらうのです。清水君のお姉さんが当時東大病院に勤めておられ、私たち荒くれ者は柔道場で耳が腫れると、「ちょっと姉さんの処に行ってくる」と言って、病院まで走って行ったものです。
  そのお姉さんが高名な医者、医学博士で、また実はわが環境省の保健関係の重要な審議会委員としてご活躍ということが分かったのです。その「清水夏絵」先生が周君と一緒にご挨拶に来てくれ、すっかり恐縮したところです。...
私の耳は両耳、お陰様で多少のデフォルメを残しながら、今は形良く(!)収まっています。懸命に稽古に励んでいた若い頃を思い出し、あの「お姉さん」と再会できるなどの奇縁に、ひとり驚いています。