小泉進次郎君のこと

  小泉進次郎君は今最も有名な政治家の一人で、将来も大いに嘱望されている。その人気は政界を超えて社会現象にさえなっている。その彼が、環境大臣に任命され、私の大臣後任となったことで、私までついでに報道に露出することが多くなった。
  私は実は、小泉家とは浅からぬ縁がある。ご尊父 小泉純一郎氏は言うまでもない、名実ともに一世を風靡した元首相である。その彼と私は若い頃、昭和の末から平成の初めまで約10年、中選挙区の神奈川県2区(横須賀市、川崎市)で選挙を争った。昔の中選挙区というのは、同じ自民党同志で血で血を洗うような激しいものがあった。私は平成2年に初当選を果たした。 平成7年には生まれ育ちの福岡県に移り、小選挙区5区(太宰府市など)で当選するようになった。政治家は選挙区さえ同じでなければどんなにでも親しくなる、ということで、私は小泉厚生大臣の元で、政務次官として、1年半近く一緒に仕事した。「介護保険法」の成立こそこの時の最大の思い出である。可愛がって貰ったこともあり、私は小泉氏の自民党総裁選(平成13年)においては、若手としての応援演説を繰り返し、恩返しをしたつもりだった。
  時経て、進次郎氏が初当選(平成21年)の頃、「君は俺のこと知っているか」と聞くと、「もちろんよく覚えています」という。中学1、2年頃まで、私は父親と激しく横須賀地区で中選挙区選挙をやっていたことになる。

  進次郎氏はその後、目覚ましく成長した。その活躍ぶりは有名で、今や知らぬ日本人はいないだろう。非常に鋭い頭脳と感性を持ち、日本の近い将来を任せるに若過ぎることはないというのが私の率直な印象。親父純一郎氏を超えるか、の問いも決して的外れでない。その彼の初入閣が環境大臣の後任というのも、私にとって不思議な因縁ということになる。まずは、思う存分持ち味を発揮してくれれば良い、私らはひたすら彼の行動をバックアップしてやることが大切であろう。実力以上に人気が先行、とよくいわれるが、今は何事にもじっくりと勉強することが大切で、それが彼の将来に活きてくる。