米国、「パリ協定」から離脱、「愚かな指導者」よ

  米国が遂に環境対策の国際協定「パリ協定」から離脱することを正式に通告、効力は1年後になる。「パリ協定」は今や温暖化規制、環境規制の象徴(シンボル)としても大事なもので、その成立には米国こそが最も努力したという。トランプ大統領の政治的、選挙対策判断でこの決定になったと専ら言われるが、なんと「愚かな指導者」かとしか思えない。
  環境大臣在職中、私は米国関係者と国際会議の都度、脱退しないように要請したが、彼らは一様に言葉を濁して悩んでいた。
極め付けは今年の5月27日、トランプ大統領が天皇即位後の国賓来日の際、私は対面して直々に挨拶をした。私が「日本の環境大臣です」と自己紹介した途端、大統領はいきなり「global warming (地球温暖化)」の言葉を2、3回連呼で返された。私は大統領の予期せぬ反応と環境意識に、ひとり強い安心と自信を感じたものであったが。

  本当に残念である。地球温暖化は決して緩めてはならない。米国がいずれ早い時期に協定復帰することを祈りたい。グレタ・トーンベリさんの怒りを忘れてはならない。