盲学校 (その2)

  この盲学校は110年の歴史を持っています。実に明治時代から、わが国は盲人、聾唖者(ろうあ者=聴覚不全)を擁護してきました。十分かどうか、わが先人たち、指導者たちが、少なくともその意識で懸命に努力してきたことには、心から誇りを覚えます。
  校長室には2つの写真が掲げられています。あのヘレン・ケラー女史、もう1つは「貝島嘉藏」氏、貝島氏は地元福岡県の石炭実業家として大変に有名な人。大きな財を築かれて、その多くを福祉事業に尽くされた (ことは初めて学びました。)

  「開校110年記念式典」は予定通り、整然と進んでいました。ただ途中で気付いたこと、全く拍手がないことです。あたかも拍手することが許されないような、重苦しい雰囲気でした。

  私は意を決して立ち上がり、後ろの来賓席に向かって大声を掛けました。「今日はお祝いの式典です。大きな拍手で激励してやりましょうよ。」それがきっかけか、次第に拍手は広がり、最後の生徒代表の挨拶には、会場万雷の拍手で応えました。

  盲学校と言っても暗くなる必要はない、大いに盛り上げて元気付けようではありませんか。