刑務所の大売り出し。刑務所見学で学んだこと。

  私の選挙区の直ぐ隣り、宇美(うみ)町にいわゆる刑務所があります。「福岡刑務所」。九州では中核的な刑務所です。毎年受刑者が手掛けた木工品、家具、民生品の一般売り出しが行われます。私も何年か振りに出掛けました。
  先ずは所長室に案内され、最近の諸事情を聞き、私もいろいろな話を致しました。次いでお願いをして所内を見学しました。実に広大な施設で、所長らは工場、工場と呼びますが、要するに受刑者がさまざまに作業する工場で、木工、機械、衣服、食品など殆どの業種が工場ごとに分かれています。整理、整頓。一般の企業の工場と雰囲気は変わりません(今日は休日)。ほぼ全館、受刑者の生活空間、職員の業務環境、屋上運動場も、屋内体育館も、身の引き締まるような講堂も・・・刑務所の中の人々の毎日がよく理解出来ました。
  最も普通と違うのが、凡ゆる廊下、部屋、窓、出入り口には厳重な金網と施錠が付けられていることです。ここには1200人の受刑者、職員600人、一大社会がここで営まれています。

  閉ざされた空間から外に出ると、賑やかな大売り出しがありました。多くの市民が年に1回、バーゲン場に駆けつけていました。商品はいずれも刑務所内で作られた素晴らしい出来栄えで、正直買いたい物ばかりです。「昔は桐ダンスなどがよく売れた、今は家が小さくなりアパートでは、タンスや抽斗(ひきだし)は余り売れません」、とは所長の説明。私は目指して、靴の売場に行き、ぴったりのものを履かせてもらいました。余りにぴったりで、そのまま履いて帰りますと言うと、店中歓声が上がりました。広い会場には若いタレントたち(AKB 48の妹分みたいな子)も慰問に来ていました。

  受刑の人々、これだけの立派な製品が作れるのです。一日も早く出所して、世の中で頑張って欲しいものです。

*** <懲役(ちょうえき)>

  刑法上の刑罰で禁錮、拘留と異なり労役、役務が義務付けられる。外国に無い、日本独自の制度とされる。この間、一定の作業が義務づけられ自立、厚生、社会復帰を目指し、労賃の貯蓄も行われる。