米・イラン危機

  米国とイランの紛争危機が複雑に進んでいる。最悪、本格戦争に行くのではないかと懸念したが、以下それは避けられそう。

  米国は1月3日、イランのソレイマニ最高司令官をピンポイントで殺害した。当然イランは国挙げての反米態勢を取り、イラク領土内の米軍基地を軍事攻撃をした。米軍には実質被害は起こらなかった。
  さらにイランは米国の再攻撃を予期して最高度のアラート(警戒態勢)を取っていたが、それがウクライナの民間航空「誤爆」に繋がり実に200人弱の人命を失う大事故となった。
  イランは結局「誤爆」の事実を認めたが、米イラン紛争の発端は、元来米国のトランプにありと非難をすり替えている。一方イランは、最高指導者ハメネイ師に対する非難まで出始めて、国内政治が不安定になってきた。
  民間航空の誤爆でイランが一方的に苦しみ始めたのを見て、米国は抑制的に対応する。日本を含む諸外国は、米イラン両方に軍事抑制、外交努力を強く求めており、結果的にその方向に進むのではないか。
誤爆ウクライナ航空機の多くの犠牲者は、国際紛争の煽(あお)りとは言え、最も不幸なこととなった。
  アメリカのイラン司令官のピンポイント殺害は、北朝鮮の金正恩を震撼させた。アメリカの「斬首作戦」の技術水準がここまで上がってきた、次は自分だという恐怖感は、今後の米朝非核化交渉にも影響しないはずはない、というのが情報筋の見方でもある。