『子宮頚(けい)がん ワクチン』の接種を目指して

  私が指導的に参加する勉強会「医療の未来を語る会」にて、いわゆる『子宮頚がんワクチン』の積極接種を検討しよう、ということを決めました。これは長年、医療と医薬品業界の非常に深刻なテーマですが、さまざまな政治、社会的事情で議論が頓挫しており、今回再度研究テーマとして取り上げたものです。3年ほど前、同じ勉強会で議論、私が中心となって検討開始したのですが時宜を得ず中断していました。今回更に陣容を強化して再検討に踏み出したものです。
  「子宮頚がん」は女性の子宮に関わる特定のがんであって、若い女性を中心に年に約1万人が罹患、うち約3千人が死亡しているという大変怖い病気で、その予防、治療の研究は広く進められている。予防のためのワクチンも開発され、すでにWHO(世界保健機関)の承認の下、国際的にも広く一般的に活用されている。
  ところで日本においては一時、接種の段階に入ったが、ワクチンの副作用による被害症例が報告され、またその薬害裁判も社会問題となったため、2013年6月に厚生労働省が、「国はワクチンの接種を勧奨しない、接種するかどうかは医療機関の医療判断に委ねる」との判断を示した。結果、そのワクチン接種は事実上止まった形となっており、近時は再び多くの医療関係者から、厚労省の勧奨措置を復活すべしとの意見が強まっている。
  国際的には殆ど全ての国で広く接種されて効果が出ているだけに、日本でも、継続中の副作用被害、訴訟事情にも十分勘案しながら総合的な再検討を行い、前向きの結論が必要との段階に来ている。昨年は私が全国の産科医師会の有志を引率して菅官房長官に意見書を提出した(11月26日、写真) 経緯もあり、また現在、議員連盟(代表 細田博之議員)の結成の動きにもある。