予防接種は秋月藩から (その2)、「日本のジェンナー・緒方春朔」

  今国中が、いや世界中が、新型コロナウイルス対策で大変です。早く病原菌が解明され、予防ワクチンが打てることを祈りたいですね。
  ところでその予防接種を世界で初めて行ったのは、「緒方春朔(しゅんさく)」といい、実に福岡県秋月藩の藩医でした。往時天然痘は世界中で最も恐ろしい病気でした。予防接種は中国の漢方医学で理論化されていましたが、誰一人実施する医者はいなかった。緒方春朔が実験に目処を立てた時、秋月藩主の「黒田長のぶ」がこれを支え、大庄屋「天野甚左衛門」はなんと自分の子供2人を被験者(実験台)に提供したのです。見事に成功しました。春朔は種痘の本を書いて多くの医者を指導し、これが全国に拡がりました。
  ここに日本の予防接種・種痘は秋月藩から始まり、爾来、幾千幾万の子供たちを救ってきたでしょうか。寛政2年(1790年)、あの有名なジェンナーの牛痘種痘法の発明の、実に6年前に当たります。だから私は、「日本のジェンナー」緒方春朔ではなく、「イギリスの春朔」エドワード ・ジェンナーと呼んでいるのです。