WHO総会、これからの国際戦略。

  世が世なら報道もされなかった今年のWHO総会、世界政治の耳目を集めた。米国は徹底的に中国の原因発生責任を追及する。世界中に起こした国家的、経済的損害への支払い義務がある、とりわけ中国の初動の隠蔽が世界蔓延の原因となる。
  中国は情報の透明性を強調したが、およそ情報開示に協力しなかった。一方多額の拠出金を公言した。事務局長のテドロスはエチオピア出身で、今は本国含めて中国の丸抱えという。
  今回も台湾が来なかった。今回の新型コロナには台湾の保健管理が世界一であった。その台湾の話しを聞けないということは全体として大きな損失であった。
  日本は米国に次ぐ拠出国、相変わらず大人しい、台湾のオブザーバー出席は主張したらしいが、中国に向かってそれを言わなければ意味がない。今日本はただ自国の解決にしか目は向かわない。この間を利用して、東シナ海、南シナ海を中国は休みなく侵略し続けていることくらい非難すべきであった。
  どの国際機関も米中の対決がはっきりしてきた。その昔米国とソ連が対決した「鉄のカーテン」「冷戦時代」を思い出させる。米ソ冷戦は結局経済力の差で勝負がついた。一方今回の中国は柔くない、経済力も今や米国を追い抜こうとする、同じ共産主義でも、ソ連のレーニン主義に比して、中国の毛沢東・習近平主義ははるかにしぶとい。冷戦時代は米国中心に西欧諸国(日本含む)がまとまった。米中対決ではむしろ米国だけが孤軍奮闘のきらいもある。これから米国がどこまで国力と共産主義との対決意思を保てるか、わが国がどこまでそれに沿いうるかが、ポストコロナの国際戦略となる。決して甘くない。