危険な兆候、トランプ大統領

  このコロナ禍で世界中が混沌する中で、中国の覇権主義が膨張を止めない。トランプ大統領が懸命に中国を抑えようとするその姿勢には心から敬意を表するが、トランプ氏の最近の政治執行には些か懸念が募る。彼は大統領になった時から、政治家の経験が全くないことが指摘されたが、その不安は現実のものになってきた。
  今回のコロナ対策は明らかに褒めたものではない。事を進めるに大胆であるが手順と緻密さを欠き、成果を出しているとは言えない、感染者、死者ともに世界の断トツを走る。警察官が黒人市民を暴力死させたことに発する暴動は全国に広がり、トランプ氏は州兵を超えて国軍までを出すと下令、米国で最も恐るべき「虎の尾」、人種差別問題を踏んでしまった。11月の大統領選挙に焦っていることが見え見えの上に、その政治手法が余りに稚拙なことが西側の指導者に不安を抱かせる。
  一方喜んでいるのは中国であって、今やミネソタ州や各州の警察住民の衝突、暴動ぶりは、連日報道アップされて、結果、香港の民主運動の盛り上がりが掻き消えていると懸念されている。