乗り越えた13歳「歳の差婚」、元囲碁名人の愛一筋

 「小林光一」といっても普通の人には余り馴染みないでしょう、囲碁ファンにとっては超有名、名人位や棋聖位を重ねた最強の囲碁棋士「名誉棋聖」である。日本棋院理事長も務めた。67歳。本日の『私の履歴書』(日本経済新聞)では「年の差婚」が綴られ、もう一つの経歴が胸を打つ。
 18歳の時、小林は木谷實(きたに みのる)囲碁道場の内弟子であったが、木谷の娘禮子と結婚の意志を固めた。女流棋士の禮子は31歳。禮子の母親は猛然と反対した、年の差が大き過ぎる、囲碁実力が不十分、20になるまで待てと、自分の父親を田舎、旭川から呼び寄せてまで反対の説得にかかる。心折れそうな時に、脳溢血で病床にあった木谷が遂に許しを出した。2年越しで結婚を果たした(1974年)。
  その禮子は53歳にて他界。長女泉美(女流棋士)は台湾出身棋士の張栩(ちょうう)と結婚。
  ふと思う、囲碁棋士同士の夫婦とはいつも囲碁の話、戦術とか、定石とか、新手とかを会話しているのでしょうか。因みに私たち夫婦の場合、いつもほぼ100%、選挙の話です。地元の誰がどうした、こうした、誰が生まれた、誰が亡くなったの情報交換ばかりです。