北方領土交渉の失敗とプーチン大統領永久政権

  ロシアで憲法が改正され、プーチン大統領の任期がさらに延長し、領土割譲を一層禁じる規定を入れたという、これはわが国にとって極めて重大である。安倍内閣に失敗があるとすれば、私は躊躇なく北方領土政策を挙げる。北方領土問題は、絶対権力者プーチン氏しかロシア国民を説得出来ない、だからプーチン氏と徹底的に友誼を結ぶという方針を日本は固執した。安倍氏はプーチン氏との交流を重ね、「4島一括」も取り止め、歯舞、色丹2島での妥協案、経済協力の強化などあらゆる譲歩を重ねたが、いずれも丸無視、結局憲法改正で領土死守と書いたのが彼らの回答だった。
  今までの領土交渉は何だったのか。日本は態勢を抜本立て直すことが必要である。
  4年前になる、2016年12月、安倍首相がプーチン大統領を山口県俵山温泉に迎えた。国民の悲願、その会談では北方領土の「ホ」の字も出なかった。翌日の外交調査会で私は、さすがに大声で、こんなだらし無い会談はあるかと安倍氏を名指しで批判した。
  遥か前、2004年に日露首脳会談があった。時期はプーチン氏の大統領(再選)選挙の直前。私が自民党の外交委員会で北方領土をこの際厳しく主張すべしと発言した。在席の外務大臣は、「ここはむしろ騒がない方がいい、プーチン氏が再選すれば、強い大統領となり、必ずロシア国民を説得してくれる」と私を制した。「ロシア人にそんな人情論が通るはずはない」というのが私の捨て台詞であった。歴史はどっちに動いたか。
  ある国のブラック冗句 ≪約束ごとに対して、中国人は中身を誤魔化す、ロシア人は約束してないと言う・・・≫