安倍前首相の靖国参拝

  菅内閣が誕生した。安倍内閣の残した政治、経済全て、実績と(これからの)歴史的評価は間違いなく大きいものとなる。そして安倍氏の政治家個人としての役割も、実は大きかった。
  安倍前首相が改めて靖国神社に参拝、退任の報告をされたと報道があった。思えば「靖国問題」は日本にとって「宿痾」(しゅくあ=不治の病)ともいえる、結局すきっとした結論が出ない、どっちにしても問題は残る、ただ安倍内閣は正面から取り組んだと思う。平成25年12月には参拝し、それ以後は簡略方式で済ませた。中国、韓国という複雑な関数と闘いながら懸命に務めた。一方、国を護った英霊を祀るという国として当たり前のことへの国民感情には十分応えられなかった。内閣と安倍氏の煩悶は小さくなかったし、われわれ政治家は敢えて思い思いに発言したものだ。
  安倍氏は靖国を訪問された、「万感の想い」だったろう。国民は極く素朴に思う、折角なら、在任中に行って欲しかった。どうせならも少し経ってからがよかった、このことで外に対する配慮を却って目立たせたのではないかとも。
  安倍氏のご苦労と苦悩には、改めて深甚なる敬意と労いを払いたい。